解答

刑事訴訟
裁判員裁判を規定する法律の正式名称は「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」
一般的に、裁判で争われる訴訟の種類はいくつもありますが、裁判員は、その中で「刑事訴訟」=刑事裁判についてのみ参加することとなります
ちなみに裁判で争われる訴訟の種類には、
1民事訴訟
生活に関する紛争

を解決するための訴訟。
財産に関する紛争や身分関係に関する紛争などが対象
2刑事訴訟
犯罪を認定

し、刑罰を科すべきか否かを確定させるための訴訟。
多くは殺人や強盗・傷害などを規定する刑法に基づくが、覚せい剤取締法違反なども刑事裁判として審理される
3行政訴訟
行政上の法律に関する紛争(行政紛争)

を解決させるための訴訟。
4憲法訴訟
憲法解釈が争点となる訴訟。
などがあります
性犯罪における被害者のプライバシー保護

や、「市民にわかりやすい裁判」を求めるあまりの過激な映像資料・証拠の提示の是非、短期集中審理による裁判員の肉体的・心理的負担などが挙げられています
なかでも強姦罪やわいせつ罪などの性犯罪については、裁判員裁判の対象から外すべき

、とする声もあります。
従来であれば、裁判官のみが知り得る被害者情報が一般市民にも知られる可能性があるためです
もともと性犯罪は、親告罪(事実が公になると被害者に不利益が生じるおそれのある犯罪で、被害者本人の告訴がなければ犯罪者を公訴できない犯罪)となっています
ただでさえ、告訴までには被害者の心理負荷

が高いのに、一般市民が参加する裁判だとそのプライバシー保護はさらに難しくなる可能性が高いために、被害者からの告訴件数が減って逆に犯罪が表面化しにくくなる、と指摘する声もあります…
9月4日に結審した青森地裁での強盗強姦事件の裁判では、被害者の住所・名前等は明かさない、被害者証言は別室からの音声のみとするなど、被害者のプライバシー保護がはかられました
また、こうした性犯罪に限らず、裁判を通じて知り得た情報は一切漏らしてはならない

など、裁判員にはいくつもの義務が課せられています。
審理の途中で見ることとなる殺害現場の映像や凶器の証拠品などは、心理的衝撃も少なくはありません。
また人に刑罰を与えるということに対しても、個人の倫理観により裁定の負荷が大きいとされています

それゆえに、裁判後の裁判員自体の心のケア

が必要とする声もあがっています。